※ 第16回OCDの会行動療法研修会及び市民フォーラムin福井開催のお知らせ!! ※


●行動療法研修会

2019年12月7日(土)・8日(日)

WS-1 12月7日(土)場所:福井市地域交流プラザ  定 員:45名
      13:00受付開始 13:30~16:30(質疑応答含む)

『回避が作るこだわりと依存症ーひきこもり予防のための動機づけ面接を用いた親指導の例』
  講師:岡嶋 美代先生BTCセンター東京/心理療法士)

 強迫症という有病率2%程度の病を治療することを専門にしていますが,ゲーム・グルメ・ブランド品・快適な環境・自己評価などなど,こだわりの対象は人それぞれです。多かれ少なかれどなたにも何らかのこだわりがあり(何にもこだわらないというのも逆のこだわりでもあります),それを楽しみながら生きている人たちと,こだわりに振り回されて生きている人たちとに大別されます。こだわりのメリットとデメリットを見直すことによって,こだわり対決による家族関係・職場関係・治療関係の悪化は減り,このメカニズムを知ることで強迫症の理解が深まります。当事者も家族も医療関係者も こだわりと戦わないでいられることが,これらのこだわりを病としないことにつながっていきます。

 本ワークショップでは回避しすぎる病としての恐怖症や接近しすぎる病としての依存症という視点から強迫症を論じます。そして,ひきこもりにしないために家族の声かけの仕方を動機づけ面接の手法で練習していきます。この対応法は親子・夫婦・同僚など関係なく使える人間関係のコミュニケーションの技術となります。



WS-2 12月8日(日) 場所:福井商工会議所  定 員:45名
       9:00受付開始  9:30~12:30(質疑応答含む)

『青年期の抑うつ障害 その診断と治療』
  講師:鈴木 太先生(福井大学子どものこころの発達研究センター准教授)
     上村 拓先生(こころとからだクリニック福井 臨床心理士)

抑うつ障害は青年の社会的機能に影響させる重要な問題であり、その有病率の増加が報告されている。青年期の抑うつ障害に対する薬物療法の効果は限定的であり、精神療法が重要であるが、抑うつ症状に分類される易怒性、過眠、易疲労性、集中困難といった症状は、さまざまな身体疾患でも生じるため、青年期の抑うつ障害を治療する臨床家はその鑑別診断に習熟すべきであり、適切に診断してから治療を開始する。
 青年に対する精神療法のメタアナリシスでは、対人関係療法と認知行動療法は、抑うつ障害に対して、治療待機群、プレイセラピー、問題解決療法よりも有効であった。対人関係療法はシンプルな技法で構成されており、心理教育、感情のラベリング、対人的スキル訓練が12から16セッションかけて行われる。治療者・青年・親の役割は明確であり、治療者と青年は面接場面で積極的に活動し、親は青年の変化を柔軟に受け入れることが求められる。
 今回のセミナーでは、抑うつ症状に類似した症状を呈する身体疾患の鑑別診断、青年の情動を安定させるためのマネジメント、対人関係療法や行動活性化療法などの精神療法について提示する。
第2部では認知行動療法を学んだ経験が少ない治療者でも比較的実施が容易と思われる、行動活性化療法について模擬事例を交えながら解説を行う。

●受講料:各講座 一般 4,000円 ・ 対人援助職 5,000円

 



●市民フォーラム

2019年12月8日(日曜日)12:40受付開始 13:30~16:30(質疑応答含む)

開催会場:場所:福井商工会議所

「私のOCD治療のこれまでとこれから」
  片山 寛人先生 (こころとからだクリニック福井 院長)
  上村  拓先生(こころとからだクリニック福井 臨床心理士)
  

「OCDと付き合うとは?強迫一筋34年」
  原井 宏明先生(原井クリニック院長・㈱原井コンサルティング&トレーニング代表取締役)

皆さんが強迫症、OCDを知ったのはいつのことでしょうか?行動療法・認知行動療法は?私の場合、最初に知ったのは神戸大学精神科で研修医をしているときでした。病棟のトイレで10分以上じっと止まったまま動かずいる男性がおられて、彼の診断名はZwangでした。大学病院での診断名はまだドイツ語だった時代です。中井教授の本には、 「症状はハプニングで消える」ことをサリヴァンが例証しているのはすでに述べたとおりだが、これは患者に話しておくとよいことのようだ。たいてい、患者は、はじめのころに、「いつ治りますか」「どういうふうに治りますか」ときく。それに対して「気づかぬうちにポンと抜けるらしいよ」「ハプニングで治ることもあるらしいよ」くらいは言っておく。(中井1985 P113) とあります。研修医も同じことを患者さんや家族に話していました。そして本当にポンと抜けた人をみたことがある精神科医は大学にもどこにもはいませんでした。 1986年肥前療養所で山上先生の指導を受けながら、強迫神経症を診るようになり初めて治ることを経験するようになりました。それから30年以上がたちました。当時の治療の仕方と今の治療の仕方は同じ行動療法でも雲泥の差があります。3日間集団集中治療で本当にポンと抜ける人がでてくるようになりましたが、それは肥前の時代には想像もできなかったことです。 クリニックを立ち上げ、強迫性障害だった患者さんを職員として雇用するようになりました。そしてまた改めて強迫の難しさを感じています。強迫性は障害だけではなく、強迫性適応にもなり、強迫性人間関係にもなりうるのでした。 同じく中井先生の本から(P97)、 さきに「かわいげがない」と感じると言った。強迫症者の多くはお行儀がよくても、ふしぎに愛されない存在である。遠くから見たところでは必ずしもそうでないが、近くにいると必ずといってよいほどそうみなされる。 私の経験の中から、これから強迫と付き合う方にとって役立つようなエピソードを選んでお話します。


参加費 : 無料(要申込み) 定員100名

開催会場:場所:福井商工会議所 

福井市地域交流プラザ 【12月7日(土)会場】

福井県福井市手寄1丁目4-1 AOSSA5F
JR福井駅東口・えちぜん鉄道「福井駅」より徒歩約1分・福井鉄道「福井駅」より徒歩約2分

福井商工会議所 【12月8日(日)会場】

福井県福井市西木田2-8-1
JR福井駅から … 電車約5分、徒歩約15分、バス約3分、タクシー約3分

印刷用
◎◎ 行動療法研修会チラシ ◎◎

◇◇ FAX用申し込みフォーム ◇◇

 


参加受講申込み (全て申し込み必要)  
期間:2019年11月1日(金)~2019年12月6日(金)
専用申込みフォームに必須事項ご記入頂き、受講料をお振込み頂き受付完了です。
https://form1ssl.fc2.com/form/?id=9618dd8a9e1950a2     
◎インターネット環境が整っていない方は、FAXをご利用下さい。
  FAX:03-6264-2782  FAXは12月5日まで受付
(必ず「OCDの会宛」と明記して送信願います)

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