≪患者と家族のための行動療法基礎講座 ≫
1.所属:患者(14名)   家族(20名)   医師(4名)   心理士(3名)   その他(3名 )

2.性別: 男(14名)   女(30名)

3.年代:10代(3名)   20代(6名)   30代(10名)   40代(8名)   50代(10名)   60代(6名)   無回答(1名)

4.行動療法基礎講座は初めてですか?
初めて (39名)   2回以上(5名) (2回⇒2名・無回答3名))

5.使用した資料(プリント,スライド)は分かりやすかったですか?
はい (39名)   いいえ (3名)   無回答(2名)
 ・プリントの文字をもう少し大きくして欲しかった。
 ・プリントの方のグラフの色分けが読み取りにくかった。

6.講義内容はわかりやすかったですか?
はい(40名)   いいえ(1名)   無回答(3名)

7.講義内容は,あなたに役に立ちそうですか?
思う (40名)   思わない(1名)   分からない(3名)

8.この講演者やOCDの会が行う研修会にまた参加したいと思いますか?
参加したい(39名)   参加しない(1名)   無回答(4名)

9.何かひとつあげるとすれば,どの部分が最も印象に残りましたか?
(患者)
 ・世話人の方自身もOCDであって、それでもエクスポージャーを通して、明るく話されていて希望が持てました。
 ・OCDの弁別訓練について,原井先生主演のビデオ,リラクゼーション効果が治療に良い,マリちゃんのお母さんのご様子,代表者の方のお話、その後の質疑応答
 ・マリちゃんがすごい!
 ・恐怖を体内で味わうというようなお話
 ・真実は白でも黒でもなく、グレーの中にあるかもしれない。
 ・リラクゼーションの大切さ、同感です。不安をやわらげること必要と思います。

(家族)
 ・マリちゃんは、あんなに小さい子どもなのに、大人の人が出来ない事を、自分で考えて(自ら)やっていて凄いです。
 ・OCDに対してのリラクゼーションの効果
 ・子どもの”やる気”の育て方がOCDの種を育てるという箇所
 ・強迫行為のみを対象としてエクスポージャーして強迫観念の方を小さくする。(強迫観念を直接どうこうすることではないこと)


(医師)
 ・岡嶋先生の全体の雰囲気と対応の仕方
 ・熊本から来られた世話人の方々のお話

(心理士)
 ・OCDの会の方々の話。OCD治療の研修を受けていない自分をとても歯がゆく思った。

(その他)
 ・仲間や家族の支えが大
 ・午後からのマリちゃんの話、鼻くそを取り出して丸めてまた中に入れたという話がすごく印象に残りました。(10代・男性)

10.その他,ご感想やご意見,ご要望をお書きください。
(患者)
 ・いろいろな世代の方が、OCDの症状を抱えていることが分かり、また行動療法を通じて、頑張ろうとしていてすごい勇気を持てました。
 ・マリちゃんのお母さんは下手なDrやCPよりよっぽど優れた援助者です。私は成人患者なので自分の心の中に「お母さん」を作り出さないといけません。南さんと原田さん夫妻の話も「ひさん」だったのにユーモアがあって希望が持てました。

(家族)
 ・子どもの患者を持つ家族の話が聞きたい。
 ・OCDは今の学校教育あるいは子どもの育て方マニュアル等により、その芽を育てられている可能性があるのではないか、国民病になりつつあるのではないかとも思った。
 ・治療はその人の個性に合わせて行う!やりたい儀式をやらない!悪い事はおこってから考えよう!これらの言葉が大変印象に残りました。実際に行動療法の治療を受けた方のお話を伺い勇気づけられました。ありがとうございました。
 ・中学生の男の子は、やはり難しいのですね。逆に「難しいものだ」ということが分かっただけでも、不安の底が見えた分、良い話を聞いたと思いました。石川県でも行動療法を行うとしているクリニックが増えているが、みんな同じような治療をしてくれるのか事前体験してもらえればいいんでしょうね。(でも、ひきこもり状態なのでご紹介の本を頼りにしたいと思います)
 ・マリちゃん母娘が、OCDに対抗する道具を上手に使うコツを身につけて、楽しく生活していかれている様子が印象的でした。実際の経験者のお話は強い力を持っていると改めて感じ入り、今後も同じような企画、お願いいたします。熊本のお三方のお話も素晴らしかったと思います。この会に参加できて良かったと思います。






≪エクスポージャーと儀式妨害の実際(実践編)講座≫


1.所属:医師 (5名)   心理士(7名)   患者(6名)   家族(8名)   その他 (7名)
      その他内訳(看護師1名・学生2名・大学院生1名・PSW1名・保健師1名。カウンセラー1名)

2.性別:男(8名)   女(23名)   無回答(2名)

3.年代: 20代(7名)   30代(10名)   40代(7名)   50代 (3名)   60代 (5名)  無回答(1名)

4.エクスポージャーのデモンストレーションや実際を初めて見ましたか?
  初めて(24名)   見たことがある(7名)   よく知っている(2名)

6.解説はわかりやすかったですか?
  はい(30名)   いいえ(0名)   両方(1名)   無回答(2名)
     は い⇒説明次第では、明確で分かりやすかった。
     いいえ⇒何をやっているか、構造を示してから見せて頂けるともっと分かりやすかった。

7.この研修会に対する総合的な満足度はどのようなものですか?
  満足( 29名)   どちらでもない(3名)   不満(0名)   無回答(1名)

8.研修会場についてのご意見はありますか?
  いいえ(26名)   はい(4名)   無回答 (3名)
 
9.実践編の次回があれば,また参加したいと思いますか?
  参加したい(27名)   参加しない(1名)   無回答(5名)

5.実践編のデモンストレーションの印象をひとことで言うと?
(医師)
 ・終始一貫した動機づけ面接法
 ・患者さんの勇気に感動しました。

(心理士)
 ・エッセンスがぎゅっとつまっていました。頭をフルに使いましたが、何度か復習して行動療法を使えるようになりたい。
 ・先生の質問の仕方は、経験の蓄積によるところが、大きいと思いました。(さらっと流れそうな所で、隠している事を聞き出している所)ERPをETPした感じ。
 ・すごい。観念が変わることで、こんなに本人の表情や考え方が変わるのか!逆に勇気もらえました。

(患者)
 ・色々な思いがあって見てるのがつらかった。
 ・自分も不潔恐怖なのでかなり強烈だった。自分だったら触ったものすべてを捨てシャワーを浴びたい衝動になったが、午後本人が凝り固まった考えを壊す事が出来たという場面に接しエクスポージャーのすごさを感じた。

(家族)
 ・実際にやっているところを見て、患者さんの表情、気持ちなどを見ながら臨機応変にやり方を変えたりしてすごいと思った。
 ・原井先生のマジックに驚きの連続でした。本質をついていて素晴らしいです。
 ・リアルでとてもショッキングでした。でも洗いさんは原井先生の見守る前で、とても本人は嫌で仕方ないにもかかわらず、嫌な事をされた。これが行動療法なんだと思いました。
 ・あそこまでやるのか!?という感じでした。しかし、洗いさんのエクスポージャーの前と後の表情の違いにビックリしました。

(その他)
 ・ERPは、もっと機械的なものかと思っていまいたが、理論に基づいていながらも人間味にあふれている印象で驚きました。(学生)
 ・患者さんの感情、動きが良く伝わる。必要な情報を得て、判断していく過程がリアルタイムで見学出来るので、参考になる(PSW)
 ・治してどうしたいのか?将来を見据える訓練。
   
10.その他,ご感想やご意見,ご要望をお書きください。
(医師)
 ・もっと勉強したいです。

(心理士)
 ・アセスメントから⇒ERP(ここはおそらく最も大切だと思うので)までの具体的なやりとりやERPの計画作りも見たいです。やはり実際に見えることの方が、理解しやすく、やれそうな感じになるのでお願いします。学習理論なども加えて、さまざまなアプローチを解説頂けるといいです。HWのつなげ方も伺いたいです。機会を与えて下さったお二人の方にも感謝します。
 ・実践を見る事ができ、本当に有意義でした。人が勇気を出す場面を目のあたりにしてもっと学習してOCD治療に当りたいと思います。

(患者)
 ・勇気を持って大切さが分かりました。
 ・自分は長年、自分のOCDを隠しPSWとして管理職として仕事をしてきたが、いつもOCDを隠している後ろめたさ、外と内では二極性の中でのストレスがあり、解放されたいと思い、初めて受診をしたが、自分の凝りかたまりさ、頑固さ、素直さが無いから治らないと思い込んできたが、そうではない切り替えの気持ちで勇気を受けねばならないと感じた。最終的にグループミーティングなどにも出席し、やはり治りを遅くしているのは自分も含めへりくだった気持ちになって病気に向き合う事が大切である事に気づきました。
   
(家族)
 ・デモをして下さったお二人の方の本当に怖がっているものを探し当てる事が先で大切だということが判りました。”短時間でその二人のちょっとして尻尾を捕まえて、手繰り寄せて引きずり出す”というイメージで、とらえていたので、そういうことが出来るのは、特別なセンスが必要で、誰にでも出来るものではないだろうと思っておりました。しかし、スライドでご紹介頂いた動機づけ面接の”よく聞く” 方法から、”引きずり出す”というより、相手に喋らせる。相手に尻尾を出せるということなのかと思いました。(言葉だけではなく) トレーニングで、きっとどなたでもお出来になるなるだろうと思いました。エクスポージャー後の洗い氏の表情、体の動きがより自然になられたのがわかりました。ことに”洗い”の横顔が、インドの哲学者のような素敵な印象に変わられたのが、驚きでした。  ・デモンストレーションを見て感じた事は、行動を起こすことはとても大変で、やってしまうと、後はそれほど苦痛ではないのだなと感じた。このような行動を続ける事が良い方向に進んでいくと本人も自信になるのではないと感じました。娘も長年苦しんでいたので是非進めたい。

(その他)
 ・患者さんのご協力もあり、本当の「実際」を見る事が出来たのがとても勉強になりました。(学生)
 ・参加された治療者の多くは、1回のセッションを1時間未満の時間でやっていると思います。それに応用できるよう、ヒントがあると現場で活用できる人が増えるのではと思います。以前の研修とは、内容が違った収穫がありました。ありがとうございます。(PSW)
 ・思いかけずにもコミュニケーションやカウンセリングの原点に戻って、考える事のできたエクスポージャー参観でした。所用で後半に参加できないので、次回の参加につなげたいです。エクスポージャーの後、患者さんの強迫性障害はどのような経過をたどるのか?疑問に思っています。






≪オープンミーティング≫
1.所属:患者(25名)   家族(27名)   医療従事者(12名)

2.性別:男(16名)   女(48名)

3.年代:20代(9名)   30代(13名)   40代(19名)   50代(15名)   60代(5名)   無回答(3名)

4.このオープンミーティングに参加してどうでしたか?
良かった(58名)   どちらでもない(5名)   悪かった(0名)   無回答(1名)

5.当会が行うオープンミーティングにまた参加したいと思いますか?
参加したい(58名)   参加しない(1名)   無回答(5名)

6.自分の住んでいる地区にこのような会があれば参加したいと思いますか?
参加したい(57名)   参加しない(4名)   無回答(3名)

7.その他,ご感想やご意見,ご要望をお書きください。
(患者)
・自分自身と似ている症状に共感しました。
・長い間強迫性障害との生活をしてきたので疲れてしまいました。理解してくれる人もいない孤独を感じています。少しでも良くなりたいと 思っています。負けずに生きていきたいと願っています。
・自分と共感できる部分があって、「うんうん」とうなずきながら聞いていました。「行動療法が楽しくなってきた」「嫌な事を見つけるようにする」と色々と参考になる事が聞けました。

(家族)
・今日は遠い所本当にご苦労様でした。本人が参加出来なくて残念でしたが、今は仕事も一つの仕事で続いて、家の中の仕事もずいぶんと やれるようになり、親としてホッとしています。自分のことも出来ない状態があった事を考えると、家族といてここまでよく治って来たなと先生を始め、皆様への感謝とともに、本人の努力、本当によく頑張っているなあと思います。(金子)
・ご家族の皆様のお気持ちが痛い程伝わり、この状況を脱する為にも1人ではなく皆で知恵を出し合い乗り越えていく必要性を感じました。
・自分の近くにOCDの事を話せる人がいないので、このような会がまたあったならどんどん出席してみたいと思います。
・このミーティングのルールで一つ分からない事があります。質問も不可とありますが、患者さんへの質問がダメというのは分かるにしても、家族の方への質問もダメなのがなぜか分からないです。

(医療関係者)
・親の思い、切実さが伝わってきて、大変参考になりました。ありがとうございました。
・ご家族のミーティングに参加させて頂きました。当事者の生のお話が聞けて良かったです。診察室以外でも治せる場所はあるんだと感じました。
・ご家族の方の苦労をひしひしと感じ、本人だけではなく、ご家族へのサポートも改めてとても大切だと思いました。心理士として何が出来るか、どのようなサポートを提供していくべきか、非常に考えさせられた会でした。輪の中に入れて下さり本当にありがとうございました。
・強迫性障害の方々の多様な症状と悩みについて伺え、大変参考になりました。2グループ同じ場所で、ちょっと集中しづらかったです。






≪第5回市民フォーラム≫

1.所属:患者(32名)   家族(59名)   医療従事者(14名)   その他(9名)  無回答(1名)
      家族の続柄内訳 (母19名・父12名・夫2名・妻2名・姉1名・娘1名・息子1名・無記入21名)
      その他の内訳 (学生1名・精神保健福祉士1名・行政1名・無記入6名)

2.性別:男(48名)   女(67名)

3.年代:10代(3名)   20代(16名)   30代(19名)   40代(29名)   50代(28名)  60代(16名)   70代(2名)  無回答(2名)

4.講演会内容を理解できましたか?
はい(107名)   いいえ(1名)   わからない(2名)   無回答(5名)

5.講演会の内容は今回のテーマに沿っていましたか?
はい(100名)   いいえ(0名)   わからない(9名)   無回答(6名)

6.講演者の話し方や進め方やスライドなどはわかりやすかったですか?
はい(101名)   いいえ (5名)   無回答(9名)  
・レジメが準備されていれば分かり易かったと思います。
・スライドが低すぎ。

7.講演会内容は今後の生活に活かせそうですか?
はい(85名)   いいえ(2名)   わからない(22名)   無回答(6名)

8.この講演者,OCDの会が行う講演会にまた参加したいと思いますか?
参加したい(106名)   参加しない(4名)  無回答(5名)

9.その他,ご感想やご意見,ご要望をお書きください。
(患者)
・相談に来ているのが、家族の方が特に親が多い印象を受け、さらに親との関係から強迫性障害が出ているような気がします。(過干渉とか過保護など)
・「薬で治すのか、行動療法との方法が治す方法です」と言われましたが、私にはもう一つの方法があったのです。それは、とっても安心できる人と出会った事です。今は楽しいです。
・原井先生がとても流暢なしゃべり口で、楽しくお話を聞きました。このぐらいの楽観的な調子で、生活すると楽になれるのではと、元気がでました。
・本人が変りたいという思いが何よりも大切だということが、より理解出来ました。強迫によってまた1人1人によって症状が異なり、それにあった行動療法が大事なんだと思いました。

(家族)
・患者本人にとって今後につながる様な(治そうとする気持ちが強まる??)テーマが用意されていれば良かったです。
・原井先生の話が具体的に分かりやすかった。行動療法に踏み切れない息子と一緒に聞きました。今後何とか息子に治療を受けてもらいたいのですが、手の内を話されて、少し不安にもなりました。結局患者本人が治そうという気持ちにならないとダメだということが分かりました。

(医療関係者)
・「動機づけ面接」のワークショップを開催して欲しいです。
・原田Drの認知療法的アプローチが興味深かった。原井Drはいつもながらユーモアたっぷりで新しい内容(CRAFT/NICEなど)の御講演で楽しく勉強なりました。

(その他)
・認知行動療法の実践家のお話が聞けて、参考になりました。フロアーからの質問に家族、本人の切実な思いを感じました。
・質問タイムはとても勉強になりました。

10.最後にOCDの会に一言メッセージをお願いします。
(患者)
・私は会員ではありませんが、もう10年以上もOCDに悩まされています。周囲の人にはなかなか理解してもらえていないので、同じ障害に悩まされていながらも回復向けて頑張っている仲間がいることは、私にとっては励みになります。あせりは禁物です。
・1人でも多くの患者さんの方にこのような会の活動の事が知れ渡るようよりPRに力を入れて頂ければと思います。本日はありがとうございました。
・今回初めて参加させて頂きました。OCDの会もフォーラムのチラシで始めて知りました。OCD自体専門的に治療してくれる所が少なく、このような患者さん自身の会もあまりなく、もっとOCDが世に知られて欲しいです。また、福祉サービスなども、もっと充実して欲しいです。社会の理解がもっとあれば病気と向き合う事もスムーズになるのではと思います。

(家族)
・思春期の息子が自発的に治療、行動療法に取り掛かれるようによい方法の講座をお願いしたい。
・こういった会がある事自体知りませんでした。患者さん同志でお話し合うことはとても大切だと思いました。家族の一員として、ぜひ又出席したいと思います。
・スタッフの皆さんの明るさを持ち帰ります。ありがとうございました。

(医療関係者)
・とても意義のある会だと思いました。このような会が全国に広がる事を願っています。




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