熊本ＯＣＤの会から
月例会に参加されているご本人のりゅんたかさんとたつママさんにお話を伺いました。昨年、熊本で原井先生の個人カウンセリングを受けられ月例会でお会いする度、明るくなっておられるお二人です。そして2月の月例会参加者に「あなたにとってOCDの会とは何ですか？」というアンケートにお答えいただきました。体験者の話から自分自身と向き合い、OCDと上手に付き合っていけたらよいなぁと思っています。
♪りゅんたか♪
あなたにとってOCDの会とは何ですか？
元気をもらえる場所です。
病気になってつらかった事は何ですか？
お風呂が長くなったことで外出が億劫になり今まで楽しめていた旅行や友達と行く買い物なども楽しめなくなりました。約束をしても守れる自信がないので友達とも会えなくなってしまいました。またトイレが長くなり食べなければ飲まなければトイレに行かなくてすむと思い、食べることすら嫌になりました。
病気になって得たものはありますか？
前は当たり前にしていたことは当たり前にできるのではなく、ご飯を美味しく食べられること自体ありがたいと思うようになりました。
今後どのようになりたいですか？
好きな甘いものを美味しく食べ、友達と行ってみたいカフェやパン屋に行き、大好きな旅行をしたいです。今は仕事が半日勤務なので、一日行けるようになりたいです。そして以前通っていたバレーボールチームに復帰したいです。
今いちばん楽しい事はなんですか？
犬と遊ぶことと仕事に休まず行けたときの達成感を感じるときです。
強迫と上手に付き合うために心がけていらっしゃることはありますか？
もういいやぁと思うことを増やすようにしています。
♪たつママ♪
あなたにとってＯＣＤの会とは何ですか？
今まで身近に同じ病気の人もいないし、家族にさえ理解してもらえず、自分が情けなく恥ずべき人間だと孤独でした。この会で同じような悩みを抱えている方達に出会え、話し合い励まし合えて、「私だけではないんだ。自分もがんばろう」と勇気をもらえ、居場所が見付かったと感じています。
病気になってつらかった事は何ですか？
夫と息子と離ればなれで暮らしている事です。夫の実家から出る日、当時幼稚園の年長だった息子に「行かないで」と言われた時が一番つらかったです。二人目の子どもが欲しいという夢も諦めなくてはならなかった事です。
病気になって得たものはありますか？
OCDの家族の会に参加し治療を手伝ってくれる夫、なかなか会えないのに離れずに時々連絡をくれる友達、良い家族と友達に恵まれているなぁと思っています。
今後どのようになりたいですか？
家族と一緒に暮らし、小中学校の役員も引き受けてみたいです。習い事や資格を取って仕事をしたり、友達と長時間一緒に会えるようになりたいです。
今いちばん楽しい事はなんですか？
学校行事やよさこいの応援に行き息子が頑張っている姿を見る事です。
強迫と上手に付き合うために心がけていらっしゃることはありますか？
ラジオ体操やボディメイクのDVDを見ながら、体を動かし強迫の事を忘れる時間を作って、ストレスを溜めないようにしています。トイレが長いので、息子に頼み色紙に「勇気」の文字を書いてもらい、息子と自分の2ショット写真と一緒に額に入れ、トイレに飾っています。
♪本 人♪
♪同じ悩みをもった人たちと辛さや苦しさなどの悩みを共感しあえる場です。
♪この病気は一人じゃないと思わせていただいたりモチベーションを上げる場として参加しています。
♪OCDに悩まれている方とお話出来る事は何か希望の光が見えたというか励みにもなり理解しあえるというのが毎月参加する楽しみです。
♪何かヒントが見つかり今日より明日と進歩できると良いなと思い参加しています。
♪話している間は同じ仲間のようで何でも話せて、自分の弱みもさらけ出せる所で、良くも悪くもあるようです。
♪会に参加すると元気が出ます。
♪家 族♪
♪ご家族の心を支えていく事がご本人の症状を減らすことにつながると思うのでOCDの会のご家族の会はとても重要だと感じています。
♪悩んでいるのは自分の家族だけではないと知りました。
♪本音が言える所です。
♪他の家族の話を聞いて自分自身を振り返る場です。
♪夫（患者）と私の二人暮らしなので一番は孤独感がなくなる場です。
♪対応の仕方で参考になる事がたくさん聞けてありがたいです。
♪友人の家族のことで（私自身と家族はOCDではありません）参加しました。
テレビで強迫性障害について聞いたことがありましたが実際にご家族の体験談をお聞きしてそのご苦労と苦難は想像を絶するものと感じました。何より自分の愛する家族だからこその苦悩だと思います。この会で回復してきたというお話が希望を求めて新しく来られる方の光となっているように思いました。
