※ 各地からのたより(7) ※


東京OCDの会から


東京OCDの会は、本年も研修会を企画・実行致しました。5月10日(土)爽やかな新緑の中、日本赤十字看護大学のキャンパスをお借りしての開催です。
午前(第1部)は高岡美智子先生より「人間のかかわりを知ろう−家族のコミュニケーション改善による治療へ−」というタイトルでご家族向けの内容を、午後(第2部)は岡嶋美代先生より「オノマトペを使った内部感覚エクスポージャーをやってみよう」というタイトルで当事者(患者)と医療福祉関係者向けの内容を、それぞれご講演いただきました。


★準備
企画のスタートは昨年11月のことです。過去の研修会は、代表のチョコさんがほぼ一人で担っていたのですが、ちょうど会のスタッフも増えて充実してきた時期に当たり、今回は皆の力で進めることになりました。
経験のないスタッフ達は不安や疑問にぶち当たりながらも、「OCDのことを世の中に知ってほしい!」という強い思いが推進力となりました。早い時期に役割分担をし、話し合いを定期的に設けたことで、スタッフ間の協力を深められたと思います。
広報活動は、各地のOCDの会及び後援のNPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)並びに講師の先生方をはじめとし、多くの皆様にご協力いただきました。


★研修会当日
予想を超える、のべ178名(第1部79名、第2部99名(当事者72名、専門家22名、学生5名))の申込みをいただき、研修会は盛況となりました。司会役は静岡の会のすいかさんに担っていただき、落ち着いた雰囲気で進行することだできました。
参加者アンケートには、実に120名の声が寄せられました。
高岡先生のご講演には、“コミュニケーションの3つのルール”(1.ほめて、2.ねぎらって、3.物を言う)に取り組んでいきたいという感想が多く寄せられました。
岡嶋先生のご講演には、先生が大きな矢印を用いて実演しながらお話された“意識の方向を外向きにする”こと、そして不安にはまともに相手しないこと、が参考になったという感想が多く寄せられました。
また、どちらの講演も、質疑応答タイムが大いに刺激となったようでした。
約3割はOCDの会のことを知らずに参加された方でした。関連書籍の販売コーナーでは、見本をじっくりと手に取る方も多く、ニーズを肌で感じることができました。


★研修会を終えて
10名を超すスタッフで振返り会をして、次への希望や構想も膨らみました。
この経験を、会の活動の中心となるミーティング(月例会)にも活かし、少しでも多くの方の力になっていければと思います。   (BEBE)


★研修会事務局代表世話人より
東京OCDの会主催の研修会を無事に開催することができました。
月例会では進行役をさせていただき、体験談を語ることだけが自分のできることでありますが、今回、強迫性障害(OCD)に悩める患者さん、そのご家族の一助となる研修会に携わらせていただき、とてもいい経験をさせていただきました。
意気込みだけはあったものの、準備や先生との交渉など至らないことだらけでしたが、世話人の皆さんや各OCDの会の方々、その他いろいろな方にご助言、ご協力いただきながらなんとかやり抜くことができました。
先生方、皆様、本当に有難う御座いました。
準備を進めていく中で、熊本のOCDの会さんは強迫性障害(OCD)の社会的認知度を上げることや、治療者を増やすこと、そして患者さん・ご家族のため、毎年全国を飛び回って研修会を行ってくださっているということを改めてとてもありがたく思いました。   【世話人:小春日和】


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